学校の就職指導で「挨拶は元気よく」「服装はキッチリと」って言われた経験ありませんか?
「挨拶は元気よく」って、子供じゃ無いんだからと思いませんでしたか?私は昔思ったことがあります(笑)
しかし、何故「挨拶は元気よく」と言われるんでしょうね?
そこには理由があります。
マーケティングやwebの世界で「A/Bテスト」というものがあります。ある条件だけを変えて顧客の反応を見るテストです。
あなたが面接をする人だとしましょう。「挨拶を元気よくする人」と「挨拶に元気が無い人」の2人を見て、どちらに好意を持つでしょうか?
前者が多いんですね。不思議ですよね。
では、何故挨拶を元気よくする人に好意を持つのでしょうか?
人間の欲求の一つとして「承認欲求」というものがあります。「自分の存在が認められたい」というものです。(マズローの5段階欲求が有名ですね)
挨拶というのは、「相手の存在を認めること」の初動でもあるのです。また、人は直近に起きたことを良く覚えているもので、それによって評価が変わってしまう生き物でもあるのです。(これには悪い側面もあるのも事実です。ハロー効果だったり、ラベリング効果でも説明されます)
「挨拶よりも本質を理解してほしい」その通りだと思います。
しかし、その本質を理解する前段階で、わざわざ「マイナスのリスクを取る必然性があるかどうか」も判断した方がいいかもしれません。
「元気よく挨拶をする」「元気よく挨拶をしない」どちらも、自分が取ることの出来る選択肢でもあるのです。
「何となく」よりも自分で意識的に選択するというのも、とても大切なことです。これは強要されるものではなく、あくまでも自分で決めてやることでもあるのです。何故ならば、どちらも正解だから。これがビジネスの難しい所でもあります(笑)