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採用側が知りたいこと

今、多くの方々と面接をして一人一人お話を聞いています。

ある学生の方とお話をしていて、ある程度話をしていてキョトンとしていたので「何かありましたか?」と聞くと「いえ、自己PRとかはしなくていいのですか?」と聞かれました。

どうも、学校で面接の練習をする定番としては「自己PR」「志望動機」「自分の強み・弱み」「目標とする社会人像」みたいなんですね。

ウチの会社ではそういうのはあまり聞きません。(聞くこともありますが)

何故か?

それは定型化された「息づかい」が感じられないのです。

 

例えば、青い服を着て服屋さんに行ったとしましょう。

仮に店員さんに「この服はお似合いですよ。青色も流行っていますし、定番ですから着回し可能です」と言われて「なるほど!」と思いますかね?

青い服を着ているのに、「お似合いで、定番」と言われるわけです。おそらく「ああ、他の人にもこんなことを言ってるんだな」と思うかもしれませんね。

 

まさに、採用の面接ではこんなことが沢山有るわけです。

志望動機も基本テンプレートがあって、会社説明会やホームページ、資料でいっているキーワードをちりばめて、「志望動機の一丁上がり」です(笑)

 

こういうのを面接をする人は何度も聞かされるわけです。ハッキリ言って聞きたくも無いですよね(笑)

 

何だか、機械的にやっているように見えるんですよね。それよりも悩みながらも、自分の言葉で一生懸命言おうとしている方の話を聞きたくなりますよね。やっぱり、機械的な回答よりも、一生懸命やろうとしている人を応援したくなりますもの。

仕事でも同じですよ。テンプレート的な回答しかできない人よりも、色々と考えて「あの手この手」で分かって貰おうとする人の方がお客様からも人気があります。

 

面接というのは「この人と働きたいか?」「この人はうちに入って幸せなのか?」と一生懸命考える場でもあるのです。

人間は機械と違います。感情を持つ生き物です。

 

面接の場ではその人の”人となり”や、これからの未来について考えるためのヒントがほしいのです。そのヒントを出さずに、「用意されたテンプレート」を提示して本当に「自分の貴重な時間を一緒に共有する場」を探すことが出来るのだろうか?とも思うのです。

準備にはとても重要な意味があります。しかし、準備した”模範解答”よりも、相手は「もっと会話をしたい」「もっとあなたのことを知りたい」とも思っていることは忘れてほしくないと思います。

未来を、想造する